本日からメカニカルデザイン事業部もブログに参戦していきます!

私たちの仕事の”設計”と絡めて、あまり堅苦しくならない文章で書いていければと思います。
最初の投稿ですので、興味を持ってもらえるように本の紹介をしようと思います。

「ゼロからトースターを作ってみた結果」

この本は海外のデザイナーが、トースターを最初から組み立てる過程の記録です。
しかし、特筆すべきは使用するパーツも最初から作るのです。
つまり、鉄は、鉱山で鉱石を採掘して精錬したり…
プラスチックは、ジャガイモからデンプンを抽出して、成形したり…

ほんとうにゼロからトースターを作り上げるという、ドキュメンタリーです。

最後に電源をつなげ、パンを焼くのですが、、、
はたしてちゃんと焼けるのか?というのがクライマックスですが、それはまた別の話。
さて、著者の彼が作ろうとしたシンプルな機能のトースター。
これを設計すると考えると、、、

筐体にプラスチックを採用しよう⇒肉厚は何ミリ?パーツ数は?熱に耐える樹脂は何?
フレームは板金を採用しよう⇒板金同士の取り付けは?締結?溶接?
電気部品を取り付けよう⇒自社開発?流通品を購入し流用?日本仕様?海外仕様?
基板を取り付けよう⇒基盤の配線がどこを通る?ショートしない?
パンを焼こう⇒パンの厚みはどのくらい?粉がこぼれるからトレーを置くべき?
価格はどのくらいに設定するの?⇒コストはどのように抑えることができるの?

など、など・・・

考えたらキリがありません!

いま、通販サイトで調べたら、トースターは安いものだと1000円くらいで手に入るようです。

たった1000円かも知れませんが、ここには電卓でたたき出した数値や計算式、
失敗した試作品や、いくつもの焦げたパンなど…
計り知れないトライ&エラーが秘められているはずです。
この本でグっときたポイントが樹脂を流し込むための型として、丸太の木を採用した事です。
木をノミで削り上下合体すると、丁度トースターの筐体になる隙間を作ります。
そこに樹脂になるジャガイモのデンプンを流し込むのですが、なかなかうまくいかない。
トライ&エラーを繰り返し、数々の部品を作っていきます。

”設計”と書くと堅苦しいイメージを持ちますが、
”トースターを作るにはどうすればいいかな?”
と考えるともしかしたらイメージをつかみやすくなるかもしれませんね。

私たちが普段使っているスマートフォンや日用雑貨ひとつをとって見ても、いかに高度なテクノロジーが使われているかを実感できると思います。
きっと、それらを作った設計者の想いの根源には「便利なものが欲しい!」とか「世の中をもっと良くしよう!」といったスバラシイ努力が隠れているのでしょう。
世の中にイノベーションを巻き起こすような事を、”設計”を通じて携わっていければ喜ばしいことですね!