こんにちは、ITSS事業部の阿久津(武)です。
IT系の仕事をしているとキーボードに拘りを持った人に良く会います。自分もその一人で、HappyHackingKeyboard(以下、HHKB)愛用者です。
HHKBはキーボードマニア界隈では有名なので、キーボードに不満を抱いてキーボード探しの旅に出た方々はご存じかと思いますが、ちょっと特殊なキーボードなので、実際に買うにまで至る人は少ない気がします。
今回は、HHKBがどういう人達の心を掴んでいるのか紹介しようかと思います。

1.Linux/UNIX/macOS環境での作業が多い人
UNIX配列の為、Linux/UNIX/macOS環境にベストマッチ。
UNIX配列はCtrlがAキーの左に配置されているのが特徴です。

HHKBのCtrl位置
Aの左は左小指で非常に押しやすい位置なのですが、JIS/USキーボードではCapsLockキーが居座っています。
そんな一等地に“要らないキー上位の常連”であるCapsLockキーが居るなんて、あり得ないと思いませんか?
気になった方はキーマップを変更してCtrlキーとCapsLockキーを入れ替えて使ってみてください。新しい世界が広がりますよ。
補足ですが、Linux/UNIX/macOS環境でCtrlキーの位置が重要視される理由は、Ctrlキー+“何か”のショートカットでカーソルの移動や文字削除などの基本操作が行える事が大きいかと思います。
例えば
Ctrl + p | ↑ |
Ctrl + n | ↓ |
Ctrl + b | ← |
Ctrl + f | → |
Ctrl + a | Home |
Ctrl + e | End |
Ctrl + d | Delete |
Ctrl + h | BackSpace |
など、ホームポジション上で操作可能です。特にEmacs(テキストエディタ)使いの方はCtrl系のショートカットが多い為、さらに重要度が増しますね。この操作系をEmacsキーバインドと呼びます。
ちなみに、Ctrlキーの押し過ぎで左小指が腱鞘炎になる“Emacs小指”という症状があり、その対策で左下の通常位置Ctrlキーを左小指付け根で押す派閥もあるので、“Aの左にCtrl”が絶対正義とは限りません。自分も通常配列のキーボードを使う時は左小指付け根で押す人です。
Ctrlの押し方というのは、人類の大きな課題ですね。
2.腕を動かしたくない人
US配列で60キーと少ない為、非常にコンパクト。それ故、腕を大きく動かさなくてもキーを押すことが出来ます。
US配列はカーソルキーが独立していない(日本語配列ではカーソルキーあります)ので、カーソル移動はFnキーとの組み合わせで行います。
人によってはデメリットと思えるかもしれませんが、ホームポジションから腕を動かさずに手首の捻りのみでカーソルを移動する事が出来るので、Windows環境などのEmacsキーバインドが使えない状況でも最小限の動きでカーソル移動を行えます。

Fnキーが絶妙な位置にあるので押しやすい
3.ハッカー文化に浸かっている人
“尊師スタイル”をご存じでしょうか。リチャード・ストールマン(=尊師)が、ノートPCの上にHHKBを置いて使用している事から、ノートPCのキーボードの上にHHKBを置いて使うスタイルの事を“尊師スタイル”と呼ぶようになったそうです。コンパクトなHHKBだかから出来る芸当ですね。
ストールマンと言えば、OSS界の神様、GNU創設者としても有名なハッカーですね。彼に対するリスペクトから使用する人も一部には居るでしょう。
以上ですが、HHKB使いはほとんどが変人です(偏見)
このような変人とお近づきになりたい場合は、職場のHHKB使いの人に声をかけてみては如何でしょうか。
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