AWSを使ってみよう
はじめまして。ITSS事業部の近藤です。
今回は皆さんが大好きな「AWS」についてお話させていただこうと思います。
1. AWSでできること
そもそもAWSとは「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供する
Webサービス群を指しています。
代表的なサービスが「EC2」と言われる仮想サーバーを提供するものがあり、
仮想サーバーというとイメージがしにくいので要するにクラウド上に
自分専用のPCを借りられるサービスと考えていただければよいでしょう。
自分のPCで出来ることは当然EC2でもできます。
目次
2. AWSのメリットデメリット
AWSのメリットは初期費用の安さです。
AWSはすでに出来上がったプラットフォームを借りる形になるので、まったく真っ白な
状態から自力で構築するよりも素早く、しかも低コストでスタートできるのは
当然のことです。
AWSのデメリットはランニングコストの不明確さです。
従量課金制なので月々の料金が予想しづらい点とメンテナンスがAWS主導なので、
保守の不自由さが挙げられます。
3. AWSを使うには
AWSを使うのはとても簡単です。
Step1
・AWSアカウントを作成する。
(無料ですがクレジットカード情報が必要です)
https://aws.amazon.com/jp/register-flow/
Step2
・AWSにログインしてEC2インスタンスを作成する。
最安値構成にするならOS Windows Server 2012 R2以降
インスタンスタイプは「t2.micro」
「t2.micro」は初年度無料。
2年目からは起動しっぱなしでも月額2,500円程度です。
※2020年6月現在
Step3
・キーペアをダウンロードする。
複合してパスワードを確認します。
このアドレスがリモートデスクトップで接続する際のパスワードになります。
Step4
・リモートデスクトップでアクセスする。
たったこれだけです。
4. AWSの運用例
私はFX(外国為替証拠金取引)の自動売買システムをAWSで稼働させています。
構成は以下の通りです。
EC2
OS:Windows Server 2016
memory:1GB
インスタンスタイプ:t2.micro
リージョン:ロンドン
※サーバーの場所を選ぶことが出来ます。
FX口座のXMがロンドンにあり、トレード遅延を少なくするためロンドンに
設定しています。
FX取引プラットフォーム
MT4
FX口座
XMトレーデング
自動売買プログラム開発言語
MQL4
その他の設定
オートログイン
MT4スタートアップ登録
売買ロジック
ドル円にてゴト日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)の
東京市場仲値(9:55)円安を狙う売買システムです。
運用シミュレーションでは優位性が高いトレードを実現出来ています。
FX自動売買のような常時安定稼働が求められるようなシステムは、自宅のPCでは
稼働が難しいため、このような常時安定稼働が求められるシステムでAWSが
大活躍します。
これはAWSの活用のほんの一例にすぎません。様々の分野でAWSが活用され
AWSの知識を持った人材が求められています。
今回の記事で少しでもAWSにご興味を持ったなら、この機会にAWSに触れてみては
如何でしょうか。